人材業界「いくばる」の気ままにブログ

某大手「人材サービス」会社で働くサラリーマン「いくばる」です。 転職者の支援・人材採用のノウハウ・派遣でのキャリアアップ等々を書いて参ります。

タグ:キャリア論



こんにちは。 
いくばるです。 


転職の面接の際に、「今までの経験を生かして御社でも活躍していきたいです!」と言ってその根拠をロジカルにお話される方って多いですよね。しかも客観的にみて説得力もあるし、面接の場としてはパーフェクトなお話だと思います。 


しかし、ふと考えた時にその力だけで本当に大丈夫?むしろ違う力も求められるのではないか?と思う訳でございます。そんなお話を今回はして参ります。 


無理やり仕事を二つの能力に分けてみる

仕事に求められる力って、コミュニケーション能力とか誠実さとか人間力とかいろんな言葉でいろんな切り口で論じられておりますよね。勉強すればするほどよくわからなくなってきますが、ここは原点に帰って、「企業のミッション達成に必要な能力・人物像」というのを仕事の能力として参ります。


とはいえ、ミッションも3ヶ月で達成しないといけないものから5年後の中期計画実現まで時間と抽象度様々です。
 
ここではまるっとまとめて無理やり2つの能力に分けて参りたいと思います。
(考え方のツールとしては大事!) 


それは、「過去の経験」と「未知の状況でミッションを達成する力」。
詳しく説明していきます。



過去の経験

過去の経験から得られるものはズバリ 「できること」 です。箇条書きにして自分の具体的にやってきたこと、同じ状況ならば再現性高く行えることが該当します。
  
たとえば、


・営業担当者として人材紹介の案件を年間120件成約した
・広報担当者として企業のツイッターアカウントのフォローを10,000人にした
・人事担当者として、媒体・エージェント・派遣会社・ダイレクトリクルーティングを使用して年間30人の採用を行った
・貿易事務として月100件の輸出通関処理を行った
・・・etc
 
具体的なことを思い出して箇条書きにしていけば、結構書き出せるはずです。


この能力をもうちょっと細分化すると「知っている」と「できる」と言う2つに分解できます。 
知識があって、それを実行する能力があれば別の会社でもおそらく同じことはできるでしょう。
 
この点を推していくためには、
 ・多くの経験(成功体験も失敗体験も) 
 ・知識(業界構造とか法律とかシステムとか) 
 ・経験を体系化する力 
をプレゼンする必要があります。



一見するとこれができれば、超優秀ビジネスマンに移ると思います。

しかし、大きな盲点が一つあります。 



それは 前提条件があってその経験・結果を出せたということ。 つまり「市場の状況」や「いた会社のリソース」が作用しているということです。採用でよくあるのが大企業では優秀だった方が中小企業に行ったらなかなかパフォーマンスを発揮できなかったというパターン。まぁ会社規模が違えば求めらるものも変わりますよね。 


もしこの経験で面接をする場合はその前提条件を明示していく必要があります。前提条件が近ければ再現性も高いはずですからね。 具体的には、結果を出した経験を積んだ際の「時代(2000何年なのか?)」「時代によって起こっていたトレンド(市場はこうゆう状況だった)」「その中で何を実行したのか」を伝えることです。 



蛇足ですが「知っていること」がとてつもなく重宝された時代がありました。
それは、明治時代の初期です。
なぜならヨーロッパの近代社会体制を日本に輸入してそれを日本で再現するために、欧州ではどんなことをやっているのかと言う知識が大事だったからです。(日本の法体系はそれでフランスの法体系ベースになっているわけです)
なので、留学したことがある人はとてつもなく人気者だったわけです。




未知の状況でミッションを達成する力

一方で未知の状況でミッションを達成する力とはなんでしょうか。
簡単に言ってしまえば、 世の中で誰も体験したことがない状況で「自分たちの達成したいこと」に向かっていく力と言えます。 



会社の中で誰も経験のしたことがないことの担当者となり、試行錯誤しながら結果を出すことってありますよね。つまりそう言うことです。
 
市場の激変に対応することも含まれる思います。例えばリーマンショックで市場が1年で10分の1に縮小している中で、事業担当者として舵きりをして別のサービスに変容させて売上高をキープしたとか。



先の「過去の経験」との大きな違いは以下の2つだと思います。
 
・何も確かなことはわからない中でまず動いてみること 
・ゴールやミッションを見据えていること 



経験からの行動は再現する作業ですが、未知の状況で結果を出すことは創造することに近いです。なので、答えがない中で自分たちでゴールを決め、ゴール達成のための方法を何個か考え試しながら進んで行くといくというプロセスを踏みます。
当初考えていたものと全く違う方法でミッションを達成することもあるでしょう。


大枠で物事を捉える戦略思考と動きながら考える力が必須です。言葉にすると簡単そうですが、具体的な状況下では「もはやわけわからん」状況下で目の前の状況を整理して次の行動を考え即実行するというタフさが求められます。


もう少し分解すると
・とりあえず動いてみるフットワーク 
・失敗を受け入れるメンタル 
・キャパシティを超えた状態での管理能力 
・ゴールやミッションから目を離さない戦略思考 
・新しい状況を楽しめる好奇心
  
くらいの能力がないとできないことです。


ただし、転職の面接ではそこまで大きなことは言わなくても、 今まで誰も経験をしたことがない状況を乗り越えた経験をプレゼンすれば上記のニュアンスは伝わるでしょう。 
企業で新たにSNS戦略を行うことになり担当者として結果を出した経験とかがあれば最高ですね。


この経験というか能力の面白いところは、自分で意識していないとその能力を伸ばす場所にも行けないことです。


これを読んで「そんなこと任されたことないよー!」と嘆いているあなた。自分から手をあげない限り任されることは永遠にありませんよ。
 
逆に言うと、自分から希望してそのような状況下で仕事をすることが成長するチャンスだということです。 


結論

上記で述べた2つの能力はどちらかだけを持っていると言うことはあり得ません。


経験から得られた経験則を抽象化して新たな局面に使ったり、別の業界の経験を違う業界で使うことで新しい戦略を生み出すこともあります。ただし、業界の変化が激しい分野に転職する場合は、後者の未知の経験で結果を出す力が求められます。面接で求められなくても業務していく中で必ず求められる能力です。




変化を好む人と好まない人。会社にはどっちも大事なのでいい悪いはないのです。(変化を日々求める経理担当者がいても困ります。決算書の出し方が毎年変化していたらやばいですよね) 



今の日本の社会を見て(グルーバル化・少子高齢化・IoT・電子通貨等々)、時代が大きな変革期にあると感じるのであれば、今からでも遅くはありません、 後者の能力を鍛えるためにも新たなチャレンジをして見てください。 
もしくは今までの経験で乗り切れると感じるのであれば、その経験をより専門家してプレゼンできるようにしましょう。



いずれにせよ、いくばるは悩み多きサラリーマンの方々がより良いキャリアを築けることの小さな力になれればと思っておりますー。




それでは、今回はここでサヨナラですー。
Written by いくばる


こんにちは。

いくばるでございます。


私ストレスが少しでもたまるとAmazonさんでおもしろいなぁと思った本を片っ端からクリックしてしまう癖があり、気づいたら繁忙期の3月4月で恐ろしい量の本が届いておりました。


なので今日からゴールデンウィーク突入でございますが、マイペースでゆっくり喫茶店で本を読みながらキャリア論について考えたいと思います。



さて、キャリアと言いましても普通自分のキャリアを考える機会なんてなかなかないと思います。
 
 

人生でキャリアを一番緊急性高く考えるときは
「就職活動」と「転職活動」と「無駄な会社の飲み会の後」くらいなものです。




「キャリア」と言ってしまいますと非常に堅苦しくなってしまいます。

しかし
それは日々自分が仕事をして生活するための定規のようなものです


そしておもしろいことにその定規の目盛りも形も人によって違うのです。
まずは自分でその定規を作ってみることで、自らの仕事観を客観的に見ながら自分らしく働く方法を探してみることをオススメします。




今回は1冊の本から基本的な概念を借用いたします。



慶応SFCの高橋俊介氏の「キャリア論」

キャリア論
高橋 俊介
東洋経済新報社
2003-06-13




です。



この本の中で
キャリア評価の視点からの自律キャリア形成
という章があります。



細かいことを省きますと「仕事でモヤモヤした時にこのポイントを押さえて考えれば、自分の

やりたいことなのかどうか判断がつく」ということでございます。






さてそのポイントは何なのか。以下2つの視点で解説いたします。

(一旦意見は抜いて解説します)




一つ目の視点が「外部からの視点」です。

つまり、その仕事をして「出世できるのか」と「転職の時に有利になるのか」という点です。




二つ目の視点が「内部からの視点」です。

自分と仕事との関係性と捉えてもいいかもしれません。これは大きく4つに分けることができます。 

1)自分の価値観 × 事業の目的(社会的意味)

大枠として自分の仕事観と事業の目的が合致していないと長期的に継続することもできずキャリアを構築することができません。


理想的状態:自分の価値観 ≒ 事業の目的(社会的意味)
ということです。

自分のやりたいこと・心地よく思う仕事だとしても、実際現場では貧困層から搾取をしているビジネスだったなんてことは往々にしてある話でございます。

特に営業職の方は自分が人とコミュニケーションを取るのがうまく、自分の考えていることに同意してもらうのが上手いケースがあります。
一見するとこの方は仕事が順調なようですが、 その営業しているものがその人のためになるものかどうかは別問題だったりするわけです。





2)自分のモチベーション × 業務内容(仕事の中で自分のやりたい業務がやれているか)

人は往々にして自分に向く仕事と向かない仕事があります。

その仕事の社会的価値がどんなに高かろうと自分に向かない仕事では、上記の1)と同様キャリア構築ができません。




3)成果に結びつく能力開発ができているか

ある一定年数仕事をしていれば、誰しもが少なからず「能力」を持っております。


しかし、その能力が成果に直結しているかどうかでその人の仕事の価値というものが変わってきてしまいます。

キャリアという視点においては、成功体験を積みやすい職場を見つけるということが非常に

重要な指標になってきます。




4)目の前の仕事に興味を持てるか

これは自分の興味を持った分野で仕事をするという意味合いよりも、自分が興味を持った対象に「なぜ興味を持ったのか」という理由を深掘りして行くことにより、「自分がどんなものに興味を持つか」という傾向を理解することができる。
そして自分が知らなかった分野の中でも興味を持っていける自分を作ることでキャリアを広げることができると高橋氏は言っておりました。




 上記の価値観、動機、保有能力、興味の4つに対して「今の仕事で実現できているのか」と問うことで、自分のキャリアを構築できているかを判断する手助けになると思う次第でございます。


 

 特に転職で悩む20代においては先にあげた2つの外的評価よりも、後述の4つの内的評価基準を満たすことができるのか。

もしくは1年以内に満たすポジションに行けるのかという軸で今いる場所を評価して、次行くなら即次への行動をしていいと思います。

 


揺れる気持ちの整理するツールとしてお使い下さいませー。





それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる

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