人材業界「いくばる」の気ままにブログ

某大手「人材サービス」会社で働くサラリーマン「いくばる」です。 転職者の支援・人材採用のノウハウ・派遣でのキャリアアップ等々を書いて参ります。

タグ:労働契約法

こんにちは。

絶賛いくばるブログ成長中でございます。

休みというのはいいですね。自分のやりたいことが自由にできますから。




さて、ゴールデンウィークも後半に突入し皆さん手持ち無沙汰じゃないでしょうか。

時間があるときの人間の自由は「考える」ことだと思っております。


ということで、今日は日本で働く上での「労働法」について考えてみたいと思います。


そもそも現在の日本の制度や慣習って非常に疑問点多いですよね?

ふぁい!じゃぱにーずぴーぽー!!なことが多すぎます。



まず思いつくのが、なんで企業の大部分が新卒を一括で採用するのか?

そもそも、新卒である必要はないわけです。むしろ中途採用の方がある程度社会経験もあり、戦力としてはいいわけです。



また、賃金もどこの会社も往々にして年功序列ですよね?

入社していきなり「君は仕事できるから、年収800万円で契約しよう!」みたいなことはないですよね。

別に企業は自社で価値を作りそれを市場に出すことで、その対価としてお金を得ているわけです。

一側面においてはお金を稼ぐための組織が会社です。

なので、お金を稼ぐための価値を作り出せる社員に破格の給料を与える制度を作ってもいいわけです。




他にも、なぜ企業は従業員を定年まで雇う義務があるのでしょう?(実質義務として解釈します)

ここまで中途採用市場が大きくなった昨今では、ぶっちゃけ大きなお世話なわけですよ。


もし、企業がその義務を負わなければもっと雇用市場は流動化を増していい人材がいい会社に、そしてダメな会社は人がいなくなり採用しようとしても集まらなくなり即倒産します。それって結構いい話だと思いません?




しかし、現実にはそのような非効率的で、高年齢のおじさま方が中心に回るようなシステムができております。

私としてはこの雇用システムをハックして壊したいと思っているわけですが、その為にはまず敵(現在のシステム)を詳しく知る必要があります。


そこで、今日はこの本を紹介したいと思います。


日本の雇用と労働法 (日経文庫)
濱口 桂一郎
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 16,999


 

濱口先生はもともと東京大学の客員教授で、日本の労働環境に関する著作を多数書いております。

人材業界で働くなら必読ですよ!!

何せ、わかりやすい!


そして今回紹介している「日本の雇用と労働法」という本は氏が東大で授業を行うためのテキストとして記されたものなので非常に網羅的に書いてあり、20世紀の労働制度の成り立ちについて書いてある本です。



なぜ今のシステムが成り立っているか。を知ることがそれを壊して新しいものを作る第一歩となります。



詳しく知りたい方はとりあえず読んでください。としか言えないのですが簡単に紹介します。



まず冒頭日本の雇用システム(法律は働くということをどうとらえているか)からスタートします。

 

要するに、日本は雇用を単なる契約の一種以上のものとして捉え「メンバーシップ」契約として考えております。

つまり「会社は家族」ということですね。


家族ですから、簡単には勘当(解雇)しませんし、一員になる為には一定の儀式(新卒一括入社)を経ないとなれません。




また家族にはほとんど明文規定はいらないので、法律よりも就業規則でルールを決めます。ほとんど家訓みたいなものですね。




また、賃金に関しても貢献度=成果というよりは貢献度=所属年数で捉えます。

私の会社はまだベンチャー気質も多少残っておりますが、社員のプロパーに対する思いの深さがあり、日本人は本当に家族的なものを会社に求めるんだなぁと日頃から感じます。




ぶっちゃけクソ喰らえなわけですが。

仕事ができて、社会の人たちをどれだけ幸せにできるか(成果)で全てを捉えればいい話なのですが。(ここでは成果主義の限界と弊害についてはめんどくさいので言及しませんが、別の機会に述べます)



話は戻りまして、この本の最後の方で「同一労働同一賃金の原則」「長時間労働の規制」に関しても触れられております。しかし、本紙が2011年のものということもあり、現在はその三歩先の状況になっております。


しかし、今の日本で働くのであればぜひこの本で、働くシステムの歴史や理由に触れてみてください。



今日はちょっとビールを飲みすぎてしまった為詳細の説明ができない状況ですが、今後一個一個書いていきたいと思います。



それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる

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こんにちは。
いくばるです。
 

この前書いた無期雇用派遣の記事がいろんな人に見ていただけたようなので第二弾やります。

ちなみにこれです→無期雇用派遣について比較しつつ考える




まずこのサービスができた背景に2015年の派遣法2013年の労働契約法改正があります。

詳しいことは割愛しますが、これによって無期限で働く派遣というジャンルが必要になりました。



さて、ではこれで得する人と損する人は誰なのでしょうか?

派遣は関係する人が多いのでややこしくなりやすいのですが、ここでは企業とスタッフという2軸で説明します。



無期雇用派遣で得する企業は?(二つ)


1)派遣会社

これは言わずもがなですね。

働いてくれる人がいなくなったら派遣会社は潰れます。


では、なぜ派遣会社が無期雇用をするかというと、現行法では派遣スタッフは一つの就業先に3年しかいられないルールとなっております。
つまり、クライアントへの派遣を最長でも3年で1回はローテーションしなければならないわけです。

それを回避する一つの策として無期雇用派遣というサービスを打ち出しました。


無期雇用であれば、先の3年ルールは適応から外されます。

 


2)派遣先(就業先企業)

それに伴って、派遣先も無期雇用派遣というサービスがあれば人の入れ替えを最小限に抑えることができます。
3年ごとに人が入れ替わるよりは、多少割高だとしても同じ人に長くいてほしいですよね。


また、新卒の採用がとてつもなく無理ゲーになっている中で長く派遣で就業した人は直接雇用に切り替えてしまうことで、採用コストも抑えることができます。



無期雇用派遣で得する人は?

1)今まで事務経験のない若手の方

例えば18歳で高校を卒業してアパレルで3年間バイトをしていたとします。


21歳になり、そろそろ彼氏とも結婚したい。しかし彼氏は土日休みだし、私も平日は7時くらいに家に帰って、土日は彼氏と一緒に過ごしたい。


ならいっそのこと、事務に転職して長く働けるようにキャリアを積んでいきたい!


こうゆう人に向けたサービスだと解釈しております。
(なので事務職が中心の制度上女性向けにならざるを得ません。)




ただし、話には続きがあります。




もし一社で3年5年と働いて、事務職で必要なスキルも一通りついたとします。


そうすると派遣で働くより正社員になった方が年収も福利厚生もいいケースが出てきます。それであれば、すぐ転職して正社員になった方がいいんです。


だらだら派遣で働いてたらそれこそ損をします。



しかし、ここで非常にキャリアを難しくさせるのが出産です。

出産は確実に一定期間就業できない期間を作ります。


この前後に派遣で働くのか、仕事に就かない期間にするのか、その前に正社員に転職してしまうのか。



個人的には妊娠の1年前くらいに転職してしまい、その会社で出産育児をして復帰をするというのがベストだとは思いますが、こればかりは個人の価値観に委ねるしかありません。




新サービスで対象に入らないかもしれない層は?

一方で今回あげた無期雇用派遣の【新しいサービス】に対象とされづらい層がいます。


それは従来より派遣で就業されており(目安としては5年以上)事務のスキルもエキスパートな方々です。
 

この方達は別のサービスというか、登録派遣から無期雇用派遣に切り替わる権利を主張することができます。要件としては、5年以上同一の派遣元で就業していることが挙げられます。


この方々は労働契約法の権利で有期雇用を無期化する権利が発生します。




そこらへん今後どうなるかは、来年の派遣会社各社の出方でしょうね。



そんな感じで、またサービスの一覧だけ載せて失礼しますー。


無期雇用派遣サービス一覧

 

リクルートスタッフィング

 「CAREEAWINK キャリアウィンク」

  https://www.r-staffing.co.jp/sol/contents/cw/index.html


 

スタッフサービス

 「ミラエール」

  http://www.022022.net/promotion/career/


テンプスタッフ

 「funtable ファンタブル」

  https://www.tempstaff.co.jp/corporate/release/2017/20170403_10041.html

  ※詳細は未公開ですね。


アデコ

 「CAREER SEED キャリアシード」

  http://haken.adecco.co.jp/lp/careerseed/


マイナビ

 「マイナビキャリレーション」

  https://mynavi-cr.jp







それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる


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ども。こんにちはいくばるでございます。


前回までは転職支援のお話を徒然とお話しておりましたが少し今回は視点を変えてみます。

私は人材系の企業に所属して日々営業活動をしているわけでございますが、人材系の企業の領域は大きく以下5つに分かれます。



 1)人材紹介系サービス(中途入社の方の支援・採用支援)  
 2)人材派遣系サービス(これも実は業務内容によって細分化されますが)
 3)媒体系サービス(新卒ナビ・アルバイト情報サイト等々)
 4)人事労務領域のコンサルティング(コンサル、人事マネジメントシステムの提案)
 5)その他サービス(研修、IT評価システム、障害者雇用)
 



まぁ実務ではこんなに綺麗に分かれるわけでもなく、各サービスが領域をまたぎながら提案をしております。


その中でも、世の悪名高い人材派遣領域に関しての記事を書いて参ろうと思う次第でございます。


さて、派遣社員という働き方でございますが世の中に何人ぐらいの方が派遣社員として働いているのでしょうか?


国内の派遣労働者人数は?



結論から言いますと、一般社団法人日本人材派遣協会のデータによると2016年で132万人です。

ざっくり国内の労働者数が5300万人くらいですので、労働人口の約2.5%です。




132万人のうちの100万人くらいがオフィスワークとして働いており、残りの25万人の方々が製造業に従事しているイメージです。



びっくりするくらい少ないですね。



世の中で派遣問題と語られておりますが、対象人数がこんなに少ないって知ってました?


勢いでこの派遣という制度少々説明いたします。

派遣という雇用形態

まず、派遣契約をわかりにくくしている問題の一つに雇用形態があります。
 

派遣契約とは派遣元(人材会社)と雇用契約を結び、派遣先(実際仕事をするオフィス)に労働者を派遣する契約です。



なので、雇用元は登録している人材会社になります。

そして一口に派遣といっても雇用形態が分かれます。

一つが有期雇用の派遣(通常はこの形態が多い)で、もう一つが無期雇用の派遣(IT会社とかに多い)です。

無期雇用派遣は少し前だと「特定派遣」とも呼ばれておりました。


この違いは無期雇用の派遣だと契約期間がないため派遣元の正社員として派遣先に行くので、簡単には仕事がなくなることがありません。



昔はIT企業が自社でシステム構築案件などを受注して来て、クライアント先にデスクを構えてシステムを作ったりしていたのでこの形態が機能しておりました。

(イメージとしては大工さんが、物件ごとに現場が違うのと似てますね)


一方で通常の有期契約による派遣契約は、だいたい3ヶ月から6ヶ月の契約形態の為不安定であります。

ただし、この不安定さは必ずしもデメリットだけではありません。

中には就業環境があまり良いとは言えない職場に行ってしまった場合でも1~2ヶ月で次の職場にチェンジすることができるというリスク回避にもなるわけです。

まぁここは人によって捉え方が全然違うので要注意ですね。


世の中的には2016年の派遣法改正に伴い、派遣社員の地位安定性の向上を政府が図っている為無期化への制度変化がトレンドとなっております。


派遣のメリット・デメリット


そんな派遣という働き方ですが、メリット・デメリットどちらもあります。

enジャパンが派遣社員の方のアンケートに積極的でありますが、往々にして以下のようなデータ傾向になります。


【メリット】

 ・正社員に比較して、名だたる大手企業で働ける

 ・時間の縛りを設けて、プライベートを優先できる(こともある)

 ・今まで経験のない業務でもチャレンジのハードルが低い

 ・業務内容を明確にしてあるので安心して働ける


【デメリット】

 ・契約期間が3ヶ月ごとの更新の為不安がある

 ・未だに、正社員との差別のある職場もある(残念なことですが)

 ・契約がややこしい


まとめ


日本では未だに正社員が就業場所の自由、労働時間の自由、業務内容選択の自由がほとんどなく、会社に握られている為、不条理な状況に置かれるケースが往々にしてあります。



私はそこに対抗する手段として派遣社員としての働き方というのは「あり」だと思っております。
 

本来は雇用が流動化したとしても次の仕事が簡単に見つかれば労働者と企業の間で市場が形成されメリットは大きいと思います。
 

つまり、働きづらい会社やブラック企業は人が集まらず潰れてしまうわけです。


なので、私としては派遣という流動的な市場の中でスキルを磨き、自分にしか提案できないサービススキルを持った人が勝ち組になると思う次第なのであります。




(1,779文字)



それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる



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