人材業界「いくばる」の気ままにブログ

某大手「人材サービス」会社で働くサラリーマン「いくばる」です。 転職者の支援・人材採用のノウハウ・派遣でのキャリアアップ等々を書いて参ります。

タグ:契約社員


こんばんは。
みなさん昨日から年末休みに入り私のブログのアクセス数は激減で御座います。いくばるです。

まぁ、アクセス稼ぐブログでも無いのでマイペースで更新して参ります。

さて巷では労働契約法の5年ルールが来年からスタートすることもあり諸々の言葉が行き交っておりますよね。調べ物しようとする人には混乱状態ですわ。

よくあるのは「無期雇用派遣(正社員)」みたいなやつ。
タチ悪い求人は「正社員(無期雇用派遣)」とか。

ということでそこらへん騙されないように以下定義して参りますのでよろしくお願い致します。



目次

 1.そもそも法的に「正社員」ってカテゴリーはないのです。
 2.雇用期間の違いについて
 3.まとめるとこんな感じ
 4.仕事選びの上で自分が何を求めているのかと、労働条件の比較が大事!





1.そもそも法的に「正社員」ってカテゴリーはないのです。


これって意外と知られていないことかもしれませんが、「正社員と非正規社員の壁」みたいにニュースやりますが、正式には正社員というカテゴリーは存在しません!


なのでこの問題を論じる時に、言葉の定義の問題が非常にややこしくなる。例えば「正社員と非正規社員の雇用差別」といった時に、雇用期間の問題なのか、収入の問題なのか、はたまた福利厚生(職場差別とかも)の問題なのか論点がぶれまくるわけです。



ちょっとわかりやすい定義が厚労省のプレスリリースにありました。少し古いですが以下参照してみます。

「正規雇用の定義」
1 労働契約の期間の定めはない。
2 所定労働時間がフルタイムである。
3 直接雇用である 

「正規雇用」のうち、大企業で典型的にみられる形態としては、長期雇用慣 行を背景として、上記1、2及び3に加え、以下の要素をも満たすイメージで 論じられることが多い。

4 勤続年数に応じた処遇、雇用管理の体系(勤続年数に応じた賃金体系、昇 進・昇格、配置、能力開発等)となっている。
5 勤務地や業務内容の限定がなく、時間外労働がある。

by 厚生労働省プレスリリースH24.3.28 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000025zr0-att/2r98520000025zsh.pdf
 
 

要は、定年までのフルタイム無期の直接雇用で、昇級が出来て生活がある程度保障される代わりに、転勤や残業がある人々のこと。ですね。

しんのすけのパパひろしやサザエさんの波平をイメージしていただければいいかと思います。

まぁ今どきこんな人たちが労働者の何割なんすか?って話しもありますが一旦置いときます。


昨今では4と5には一部テコ入れが入ってますね(職務限定社員や地域限定社員の導入)



あ、あと個人的に大事な定義は「賞与」だと思うわけですよ。

正社員の特権「賞与」又の名を「ボーナス」。

ただし、契約社員の人にも少額の賞与出る会社もあるからなぁ。。。




2.雇用期間の違いについて

世の中には無期雇用と有期雇用のふたつの雇用形態があります。


有期雇用は分かりやすいですよね。

契約社員だったら1年の期間雇用で更新をして行ったり、派遣社員だと3カ月が主流だったりしますね。


一方で無敵の制度が「無期雇用」!

だって原則的に企業側が定年まで雇用しないといけないルールですよ。老人になるまで職にあぶれることがないと保証されているわけです。

(もちろん建前ですけどね。)


なので企業が従業員を解雇する場合は非常に厳しいルールのもと行われます。従業員が異議申し立てをすれば基本は勝てますね。


最近の雇用契約のややこしさはここにあったりします。

今までは無期雇用契約って正社員(と呼ばれるもの)が99%だったんですよ。

正社員は勤務地も選べないし、職種が変わることも了承しないといけないことを代償として定年までの地位を保証されていると解釈されていたわけです。

しかし!ここで新たな制度が現れました。

それが労働契約法の無期転換権(俗に言う5年ルール)!


例えば、契約社員として同じ会社で毎年1年契約を繰り返し8年働いていたとします。その場合は、2018年4月1日以降で無期転換権を発動させることができます。

そうすると基本的には契約社員と同じ条件以上で「無期(契約)社員」としてはたらくことができます!少なくとも毎年の契約更新の不安からは開放されるわけですね。




派遣バージョンも有ります。

このブログの読者35%の方々!そうあなた!

今から重要なこと言いますよ。

派遣契約の無期バージョンが無期雇用派遣です。


具体的には従来の収入(時給)や福利厚生はほぼ変わらないけど、3カ月の更新の不安はなくなる制度です。

ただし!派遣のややこしさはここからです!

なぜならあなたの雇用主は就業先ではなくて派遣会社なのです。



なので、派遣先に無期限で行くことが出来るわけではないのですね。

派遣元(派遣会社)との雇用契約が無期限になる。(基本的には職にあぶれることがなくなる)わけですが。



これから先はまだ未確認な要素もありますが、あえて予想的に書きます。

派遣会社は無期雇用という絶大なるリスクを受ける代わりに、「配転命令権」を行使できるようにするはずです!


「配転命令権」って何?と思ったでしょ?

まぁ転勤とか会社が従業員に対して職場を変える命令をすることです。


つまり、あなたの「次の」就業先を選ぶ権利は無くなるはずです。

(そこらへんよく確認した方が良いですよー)


ということで、法律改正に伴ってややこしい無期雇用契約の様々なパターンになりました。




3.まとめるとこんな感じ

無期雇用契約

 従来の正社員

 限定正社員(地域・職務)

 無期(契約)社員

 無期雇用派遣社員

 無期雇用アルバイト(パート)


有期雇用

 契約社員

 派遣社員(登録型)

 アルバイト(パート)

 嘱託社員


なんかややこしいですね。

まぁ政府としてもなるべく多くの人が無期雇用で安定的な働き方でキャリアアップをできるように推奨しているところなので、その通過点だと考えるべきですね。


次のフェーズはほとんどの雇用形態が最初から無期雇用になった上で、お金で解雇できるようにすると思いますよ。

 


4.仕事選びの上で自分が何を求めているのかと、労働条件の比較が大事!

最後に、昔であれば「頑張って正社員を目指す!」とか「とりあえず派遣社員で働こう」とか自分の指向性と合わせて雇用形態を選んでいたかと思います。


しかしここまで雇用形態が複雑化してくると、今後は個別で雇用条件の内容を自分の望んでいる働きかたかどうかチェックする必要が出てきます。

安易に言葉に流されずに、目の前の仕事がどのような条件で提示されているのか確認が絶対必要です。


ちなみに企業は細かい条件を濁すことが多いです。なのでしっかりと不明点がないように相手に回答させないと後で後悔するのは求職者です。


最低限の雇用条件はハローワークが明示している「求人票」の項目です。このレベルで分からないことがある場合かなりリスキーですから心してくださいね。


いずれにせよ、企業側は曖昧にしがちな雇用契約ですが、基本は法律で決まっております。

不利な条件で働かないためにも、働く側がしっかりと情報収拾することが求められる時代です。

これからもそのお手伝いができるようにアウトプットして参ります。



それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる

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ここ

ども。こんにちはいくばるでございます。


前回までは転職支援のお話を徒然とお話しておりましたが少し今回は視点を変えてみます。

私は人材系の企業に所属して日々営業活動をしているわけでございますが、人材系の企業の領域は大きく以下5つに分かれます。



 1)人材紹介系サービス(中途入社の方の支援・採用支援)  
 2)人材派遣系サービス(これも実は業務内容によって細分化されますが)
 3)媒体系サービス(新卒ナビ・アルバイト情報サイト等々)
 4)人事労務領域のコンサルティング(コンサル、人事マネジメントシステムの提案)
 5)その他サービス(研修、IT評価システム、障害者雇用)
 



まぁ実務ではこんなに綺麗に分かれるわけでもなく、各サービスが領域をまたぎながら提案をしております。


その中でも、世の悪名高い人材派遣領域に関しての記事を書いて参ろうと思う次第でございます。


さて、派遣社員という働き方でございますが世の中に何人ぐらいの方が派遣社員として働いているのでしょうか?


国内の派遣労働者人数は?



結論から言いますと、一般社団法人日本人材派遣協会のデータによると2016年で132万人です。

ざっくり国内の労働者数が5300万人くらいですので、労働人口の約2.5%です。




132万人のうちの100万人くらいがオフィスワークとして働いており、残りの25万人の方々が製造業に従事しているイメージです。



びっくりするくらい少ないですね。



世の中で派遣問題と語られておりますが、対象人数がこんなに少ないって知ってました?


勢いでこの派遣という制度少々説明いたします。

派遣という雇用形態

まず、派遣契約をわかりにくくしている問題の一つに雇用形態があります。
 

派遣契約とは派遣元(人材会社)と雇用契約を結び、派遣先(実際仕事をするオフィス)に労働者を派遣する契約です。



なので、雇用元は登録している人材会社になります。

そして一口に派遣といっても雇用形態が分かれます。

一つが有期雇用の派遣(通常はこの形態が多い)で、もう一つが無期雇用の派遣(IT会社とかに多い)です。

無期雇用派遣は少し前だと「特定派遣」とも呼ばれておりました。


この違いは無期雇用の派遣だと契約期間がないため派遣元の正社員として派遣先に行くので、簡単には仕事がなくなることがありません。



昔はIT企業が自社でシステム構築案件などを受注して来て、クライアント先にデスクを構えてシステムを作ったりしていたのでこの形態が機能しておりました。

(イメージとしては大工さんが、物件ごとに現場が違うのと似てますね)


一方で通常の有期契約による派遣契約は、だいたい3ヶ月から6ヶ月の契約形態の為不安定であります。

ただし、この不安定さは必ずしもデメリットだけではありません。

中には就業環境があまり良いとは言えない職場に行ってしまった場合でも1~2ヶ月で次の職場にチェンジすることができるというリスク回避にもなるわけです。

まぁここは人によって捉え方が全然違うので要注意ですね。


世の中的には2016年の派遣法改正に伴い、派遣社員の地位安定性の向上を政府が図っている為無期化への制度変化がトレンドとなっております。


派遣のメリット・デメリット


そんな派遣という働き方ですが、メリット・デメリットどちらもあります。

enジャパンが派遣社員の方のアンケートに積極的でありますが、往々にして以下のようなデータ傾向になります。


【メリット】

 ・正社員に比較して、名だたる大手企業で働ける

 ・時間の縛りを設けて、プライベートを優先できる(こともある)

 ・今まで経験のない業務でもチャレンジのハードルが低い

 ・業務内容を明確にしてあるので安心して働ける


【デメリット】

 ・契約期間が3ヶ月ごとの更新の為不安がある

 ・未だに、正社員との差別のある職場もある(残念なことですが)

 ・契約がややこしい


まとめ


日本では未だに正社員が就業場所の自由、労働時間の自由、業務内容選択の自由がほとんどなく、会社に握られている為、不条理な状況に置かれるケースが往々にしてあります。



私はそこに対抗する手段として派遣社員としての働き方というのは「あり」だと思っております。
 

本来は雇用が流動化したとしても次の仕事が簡単に見つかれば労働者と企業の間で市場が形成されメリットは大きいと思います。
 

つまり、働きづらい会社やブラック企業は人が集まらず潰れてしまうわけです。


なので、私としては派遣という流動的な市場の中でスキルを磨き、自分にしか提案できないサービススキルを持った人が勝ち組になると思う次第なのであります。




(1,779文字)



それでは、今回はここでサヨナラですー。

Written by いくばる



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